ガーデニングを始めてみたいけれど、どんな植物を選んだらいいのかわからない、また、ガーデニングを始めてみたけれど、どんな植物が自宅で育つのかがわからないという方は多いのではないでしょうか。
せっかく育てても枯らしてしまったら、ガッカリですよね。
そこで今回は、ガーデニングを始めてみたい方、ガーデニングを始めたての初心者さんに向けて、失敗しない植物の選び方を解説します。
植物の種類を知る
植物を選ぶ前に、まず、おおまかに植物の種類を知っておきましょう。
草本と木本
植物は、大きく分けて「草本(そうほん)」と「木本(もくほん)」の2つに分けられ、
「草本」の中でも大きく分けて3種類、「木本」の中でも2種類に分けられます。
▼ 草本(そうほん) の種類
種類 | 発芽から枯死までの期間 | 開花のタイミング | 種子の生成 | 代表的な植物 |
---|---|---|---|---|
一年草 | 1年以内 | 1年目に開花 | 1年目に種子を生成し、枯死 | ![]() ひまわり |
二年草 | 2年以内 | 1年目に茎や葉、根を形成し、翌年に開花 | 1年目に種子を生成し、翌年に枯死 | ![]() タチアオイ |
多年草 (宿根草) | 何年も生き続ける | 毎年開花 | 毎年種子を生成し、枯れることなく生き続ける | ![]() スミレ |

草本は、私達が「草」や「花」と呼んでいるものです。
木本より育てやすく、初心者でも比較的簡単に始めることができます。
▼ 木本 (もくほん)の種類
種類 | 内容 | 代表的な植物 |
---|---|---|
常緑樹 | 一年中葉をつける植物 | ![]() ![]() ソヨゴ |
落葉樹 | 冬になると葉を落とす植物 | ![]() ![]() モミジ |



木本は、私達が「木」と呼んでいるものです。
育て方にコツが必要となりますが、長く楽しむことができます。
多年草と宿根草の違い
上記の草本の表の種類に「多年草(宿根草)」の表記がありますが、宿根草は多年草の一種です。



解説しますね。
多年草は、生育期間が1年以上続き、毎年花を咲かせることができる植物です。
長年生きる植物を一般的に多年草と呼んでいます。
常緑種も落葉種もありますし、生育に適さない時期に地上部が残る種類もあれば、残らない種類もあります。
生育に適さない時期に地上部が枯れてしまう種類でも根部は生きているので、生育に適した時期になると再び新芽が出てきます。
宿根草は、多年草に含まれる扱いで、冬や乾燥期などの生育に適さない時期に地上部が一時的に枯れる種類の多年草のことをいいます。根部は生きているので、こちらも生育に適した時期になると再び新芽が出てきます。


ヒューケラ [常緑多年草] 1月の様子
地上部が枯れない


ギボウシ(ホスタ)[宿根草] 1月の様子
地上部が枯れる



多年草と宿根草は、あまり明確な区分はないようです。
ですので、宿根草を多年草と呼んでも間違いではありません。
一般的には、生育に適さない時期に地上部が枯れるものが宿根草だと覚えておけば大丈夫です。



植物の種類がだいたいわかったところで、次は「植物が好む環境」をざっくりと解説します。
植物が好む環境を知る
植物は、光、水、温度、土壌などの環境によって生育が大きく左右されます。
環境に合った場所に植えてあげることで、植物が元気に育ち、長く楽しむことができます。
光
植物は光合成によって栄養を作り出すため、光は植物にとって欠かせない要素です。
光の量によって、植物は大きく分けて「日当たりを好む」「半日陰を好む」「日陰を好む」の3種類に分けられます。
日当たりを好む植物
日当たりを好む植物は、日光をたっぷり浴びることで元気に育ちます。
代表的な植物としては、バラ、ヒマワリ、コスモスなどがあります。
半日陰を好む植物
半日陰を好む植物は、基本的には、午前中や午後に日光が当たる場所を好みますが、1日の内、半分くらいの時間日があたっている、もしくは、日なたの半分くらいの明るさを好みます。
代表的な植物としては、アジサイ、ホスタ、イベリスなど、たくさんの種類があります。
日陰を好む植物
日陰を好む植物は、日光があまり当たらない場所でも育ちます。
代表的な植物としては、シクラメン、インパチェンス、リュウノヒゲなどがあります。
水
植物は水を吸収して、体内の水分を循環させることで生育します。
水の量によって、植物は大きく分けて「乾燥を好む」「湿気を好む」の2種類に分けられます。
乾燥を好む植物
乾燥を好む植物は、水を多く与えすぎると根腐れを起こしやすいです。
代表的な植物としては、サボテン、多肉植物、ローズマリーなどがあります。
湿気を好む植物
湿気を好む植物は、水を多く与えることで元気に育ちます。
代表的な植物としては、アジサイ、シダ類、苔類などがあります
温度
植物は、それぞれの種類によって適した温度があります。
「低温に強い植物」もあれば、「高温に強い植物」もあります。
低温に強い植物
冬の寒さに耐えることができるため、日本では古くから親しまれています。
代表的な植物は、パンジー、ビオラ、ラナンキュラス、フリージアなどがあります。
高温に強い植物
日本の高温多湿の気候にも耐えられる植物です。
代表的な植物は、ヒマワリ、サルビア、マリーゴールド、ペチュニアなどがあります。
土壌
植物は、土壌から栄養や水分を吸収して生育します。
土壌の性質によって、植物の育ち方が変わってきます。
酸性土壌を好む植物
酸性土壌を好む植物は、ツツジ、サツキ、アジサイなどがあります。
弱アルカリ性土壌を好む植物
弱アルカリ性土壌を好む植物は、ラベンダーやキンセンカ、ガーベラなどがあります。
中性土壌を好む植物
中性土壌を好む植物は、ジニアやマリーゴールド、マーガレットなどがあります。
ここで挙げた植物は代表的な植物です。各特長を持つ植物はまだまだたくさんあります。
素敵な植物を探してみて下さい。



植物の好む環境がだいたいわかったところで、次は
植え付ける(育てる)場所について解説します。
植え付ける(育てる)場所を決める
前章で解説した通り、植物は、種類によって日当たりや温度の好みがあります。
日当たりを好む植物、半日陰を好む植物、日陰を好む植物、ジメッとした場所を好む植物もいれば、カラカラに乾いた場所が好きな植物もいます。
好きな植物の好みに合わせて、植え付ける場所を選べたら理想的ですが、土地の条件や周囲の環境などの制約があるため、必ずしもそうはいかないこともあります。
そんなときは、まずは、植え付ける場所を決めてしまいましょう。
たとえ、その場所が1日中日陰であったとしても、日陰を好む植物を植えれば、素敵なシェードガーデンにすることもできます。また、反対に、1日中日があたり、真夏は炎天下になる場所だったとしても、後から手を加えて日陰を作ってあげることもできます。
好きな植物を育てたい気持ちはとてもわかるのですが、制約があるところに好きな植物を植えてしまうと、環境にあっていない場合、成長が悪くなったり、病気になったり、枯れてしまうこともあります。
せっかく育てるのですから、成功させたいですよね。
そのためには、まずは植え付ける場所を決めてから、その場所にあった植物を選ぶことが大切です。
ただし、鉢植えの場合は、植物が好む場所に移動することで、元気に育てることができます。
植え付ける(育てる)場所にあった植物を選ぶ
植え付ける(育てる)場所が決まったら、植物を選んでいきます。
もし、どんな植物がその場所で育つのかわからない場合は、以下の方法を参考にしてみてください。
苗に付いているラベルの裏を見る
ホームセンターや園芸店に行くと苗を販売しています。
その苗には大抵、品種が書いてあるラベルが付いています。
ラベルの裏を見ると、育てる環境のおおまかな記載があるのでわかります。


たまたま家にあったチョコレートコスモスのラベルの裏面を画像にしたものですが、「日当たりのよい戸外で管理します。」と記載があります。植え付け予定の場所でも育つかどうか、ラベル裏面の情報を参考にします。
ホームセンターや園芸店のスタッフに相談する
ホームセンターや園芸店のスタッフは、植物の知識が豊富なので、植え付ける場所の環境や好みに合わせて、最適な植物を選んでくれるでしょう。
また、育て方のアドバイスもしてくれるので、気軽に相談してみて下さい。
インターネットで検索する
購入した苗にラベルが付いていなかったり、付いていたラベルの記載内容がおおまかすぎて不安がある場合は、インターネットで検索してみましょう。
▼ 育てたい植物が決まっている場合
- 「◯◯◯◯◯◯ 育て方」(◯◯◯◯◯◯は育てたい植物の名前)などのキーワードで検索する
▼ その環境で育つ植物が知りたい場合
- 「日当たりが好きな植物」や「日当たり 植物」
- 「日陰が好きな植物」や「日陰 植物」
- 「半日陰が好きな植物」や「半日陰 植物」 などのキーワードで検索する



ラベルに記載内容が詳細に書かれていたとしても、インターネットで植物について検索することをオススメします。
育てる環境以外の情報もたくさん知ることができます。
手入れのしやすい植物を選ぶ
ガーデニングは、植物の手入れも楽しみのひとつです。
でも、仕事が忙しく手入れに時間を掛けられない方や、手入れに自信がない方は、なかなかその作業まで手がまわらない方もいらっしゃると思います。
そのような方は、手入れのしやすい植物を選ぶのも一つの手です。
なるべく手入れの頻度が少なくて済む植物や、ほったらかしでも育ってくれる植物を選べば、手間を掛けずに失敗を防ぐことができます。
手入れが簡単で育てやすい植物
▼ 代表的な植物
種類 | 代表的な植物 | 手入れ |
---|---|---|
多年草、宿根草 | クレマチス、アスチルベ、ヘメロカリス、アキレア、コスモス、フロックスなど | 鉢植えの場合、鉢の土が乾いたら水やり 地植えの場合、夏などに炎天下が1週間~10日続いたり、乾燥する日が続いた場合、水やり 肥料は特に必要なし 花が咲き終わった後、花柄摘み |
ハーブ類 | バジル、ローズマリー、タイム、オレガノ、パセリ、ミント、ラベンダー、セージ、ローズヒップなど | 鉢植えの場合、鉢の土が乾いたら水やり 地植えの場合、夏などに炎天下が1週間~10日続いたり、乾燥する日が続いた場合、水やり 肥料は特に必要なし 花が咲き終わった後、花柄摘み |
グランドカバー類 | リュウノヒゲ、シバ、アジュガ、ツルニチニチソウ、セダム、タイムなど | 夏などに炎天下が1週間~10日続いり、乾燥する日が続いた場合、水やり 肥料は特に必要なし |
ツタ類 | ヘデラ(アイビー)、ワイヤープランツ、キヅタなど | 特に手入れは必要なし 伸びて邪魔になったら剪定する程度 |
※ 注意
上記表の「手入れ」とは、植え付け後に根が張り出してからのことです。
植え付け直後のお手入れは、きちんと行いましょう。
インターネットで検索する
上の表で代表的な植物を記載しましたが、他にも手入れが簡単な植物がたくさんあります。
ここでもインターネットで検索して、植物を見つけてみてください。
- 「手入れが簡単な植物 庭」
- 「手間のかからない植物 庭」
- 「ほったらかし 植物 庭」 などのキーワードで検索する
まとめ
今回は、「ガーデニングで失敗しない植物の選び方」をお届けしました。
▼ ガーデニングで失敗しない植物の選び方
- 植物の種類を知る
- 植物が好む環境を知る
- 植え付ける(育てる)場所を決める
- 植え付ける(育てる)場所にあった植物を選ぶ
- 手入れのしやすい植物を選ぶ
ガーデニングは、植物と向き合いながら、自分の手で育てていく楽しみがあります。
失敗しない植物選びのポイントを押さえたら、まずは、植え付ける場所の環境にあわせて、育てやすそうな植物をいくつか選んでみましょう。
そして、育てながら植物の魅力を知り、さらに好きになっていただけると嬉しいです。



ありがとうございました。
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