【基本 土】ガーデニングを楽しむ!基本・補助(改良)用土13種で植物を元気に育てよう

基本用土・補助(改良)用土13種類

ガーデニングでは、土選びがとっても重要です。
土の種類によって、植物の成長や根の発育に大きく影響を及ぼします。

そこで、今回はガーデニングで使う土の種類について、基本用土と補助用土に分けてご紹介します。
この記事を読むと、それぞれの特徴や使用用途などを知ることができます。

目次(クリックすると選択先へ飛びます)

基本用土とは、ガーデニングのベースとなる土のこと

基本用土とは、色んな資材をブレンドした時の土壌全体の5割以上を占める土のことです。

基本用土は、通気性、保水性、保肥性などのバランスが良く、さまざまな植物を植えるのに適しています。

基本用土の種類はたくさんありますが、主な基本用土の6種類をまとめました。

1.赤玉土

赤玉土(小粒)。赤みがかった土。小粒サイズは、2~5mm。
赤玉土(小粒)

特徴

  • 園芸において最も基本的な土。
  • 関東ローム層で採取できる赤土を乾燥させた粒上の土。
  • その名の通り赤みがかった色。色は、酸化鉄などの鉱物に由来する。
  • 排水性と保水性のバランスがとても良い。
  • 大粒、中粒、小粒と粒の大きさで分けたものが販売されている。

主な使い方

  • 挿し木・挿し芽の土として(単体で使用)
  • 種まき用の土として(単体で使用)
  • 土壌改良材として(他の資材と混ぜる)
  • 鉢底石代わりとして(大粒、中粒)

性質

通気性保水性保肥性pH値
良い良い良い6.0~6.5
pH値 5.0~5.5:酸性 5.5~6.0:弱酸性 6.0~6.5:微酸性 7.0:中性 7.1以上:アルカリ性

2.黒土

特徴

  • 関東ローム層の表層で採取される土。
  • 黒色がかった火山灰土。
  • 火山灰土と枯れた植物が混ざり合ってできている。
  • 黒ボク土や黒ボク質土とも呼ばれる。
  • 有機物質や栄養が豊富。

主な使い方

  • 園芸土壌や菜園土壌として(他の資材と混ぜる)
  • 土壌改良材として(他の資材と混ぜる)
  • 培養土として(他の資材と混ぜる)

性質

通気性保水性保肥性pH
悪い 良い 良い5.5~6.5
pH値 5.0~5.5:酸性 5.5~6.0:弱酸性 6.0~6.5:微酸性 7.0:中性 7.1以上:アルカリ性

3.鹿沼土

鹿沼土(小粒)。黄みがかった土。小粒サイズは、1.5~5mm。
鹿沼土(小粒)

特徴

  • 栃木県鹿沼市周辺で採取される。
  • 軽石質の火山砂礫が風化した粒上の石。
  • 有機物質をほとんど含まない。
  • 赤玉土より通気性が良い。
  • 採取直後は酸性を示さないが、長期間用土として使用すると水やりにより活性アルミニウムが溶け出し、酸性を示すようになるらしい。

主な使い方

  • ブルーベリーなどの酸性土壌を好む植物の土壌として(他の資材と混ぜる)
  • 挿し木・挿し芽の土として(単体で使用)
  • 土壌改良材として(他の資材と混ぜる)

性質

通気性保水性保肥性pH
 良い 良い普通4.0~5.5
pH値 5.0~5.5:酸性 5.5~6.0:弱酸性 6.0~6.5:微酸性 7.0:中性 7.1以上:アルカリ性

4.荒木田土(田土)

特徴

  • 関東地方の荒木田原で採掘される土。
  • 田土で赤土より粘土質で重い。
  • 赤玉土より保水性、保肥性に優れている。
  • 水性植物やビオトープなどにも使用される。

主な使い方

  • 睡蓮や花菖蒲などの水生植物の土壌として(単体で使用)
  • ビオトープ用の土として(単体で使用)
  • 田んぼの土壌として(単体で使用)
  • 苗の土壌として(他の資材と混ぜる)

性質

通気性保水性保肥性pH
悪い 良い 良い5.5~6.5
pH値 5.0~5.5:酸性 5.5~6.0:弱酸性 6.0~6.5:微酸性 7.0:中性 7.1以上:アルカリ性

5.桐生砂

特徴

  • 群馬県桐生市周辺で採取される土。
  • 鹿沼土よりさらに下層から算出される火山礫。
  • 排水性や通気性が優れている。

主な使い方

  • 大粒であれば、鉢底石として(単体で使用)
  • 盆栽や多肉植物のなどの土として(他の資材と混ぜる)

性質

通気性保水性保肥性pH
 良い 普通 普通5.5~6.5
pH値 5.0~5.5:酸性 5.5~6.0:弱酸性 6.0~6.5:微酸性 7.0:中性 7.1以上:アルカリ性

6.日向土

特徴

  • 宮城県で産出する火山礫質用土。
  • 日向砂とも呼ばれる。
  • 通気性、排水性に優れている。
  • 鹿沼土に似ているが、粒が硬質なため潰れない。
  • 鉢底石の代用にもなる。

主な使い方

  • 蘭や山野草の土壌として
  • 鉢底石の代用として

性質

通気性保水性保肥性pH
 良い 普通 普通5.5~6.5
pH値 5.0~5.5:酸性 5.5~6.0:弱酸性 6.0~6.5:微酸性 7.0:中性 7.1以上:アルカリ性
さくら

私は、赤玉土と鹿沼土をよく使います。

補助用土(改良用土)とは、基本用土にブレンドして使う土のこと

補助用土(改良用土)とは、基本用土にブレンドして、通気性、保水性、保肥性などを改良するために用いる土のことです。

補助用土は、基本用土の特徴を補ったり、植物の種類や栽培方法に合わせて土壌を調整したりするために使用します。

補助用土(改良用土)の種類もたくさんありますが、主な基本用土の7種類をまとめました。

1.腐葉土

枯れ葉や落ち葉メインの腐葉土。

特徴

  • 落ち葉などがミミズや微生物、バクテリアなどによって分解・発酵され、土になったもの。
  • 腐葉土は堆肥の一種で、肥料や土壌改良に使われる。

主な使い方

  • 肥料として(単体でも良、他の資材と混ぜても良)
  • 土壌改良材として(単体でも良、他の資材と混ぜても良)

性質

排水性保水性保肥性pH
 良い 良い 良い6.0~7.0
pH値 5.0~5.5:酸性 5.5~6.0:弱酸性 6.0~6.5:微酸性 7.0:中性 7.1以上:アルカリ性

2.堆肥

樹木の皮を発酵させたバーク堆肥
植物性堆肥(バーク堆肥)

特徴

動物性堆肥
  • 鶏ふんや牛ふんや馬ふんといった家畜のふんを堆積して発酵させたもの。
  • 土を肥沃にできる。
植物性堆肥
  • 植物由来の有機物を微生物の働きで分解して作った堆肥のこと。
  • 植物性堆肥堆肥には、落ち葉、稲わら、もみ殻、米ぬか、豆カス、バーク(樹皮)など、さまざま。
  • 土壌改良に非常に効果的な資材。

主な使い方

動物性堆肥
  • 土壌改良材として(単体でも良、他の資材と混ぜても良)
植物性堆肥
  • 土壌改良材として(単体でも良、他の資材と混ぜても良)

性質

動物性堆肥
排水性保水性保肥性pH
 良い 良い 良い8.0~9.0
pH値 5.0~5.5:酸性 5.5~6.0:弱酸性 6.0~6.5:微酸性 7.0:中性 7.1以上:アルカリ性
植物性堆肥
排水性保水性保肥性pH
 良い 良い 良い5.5~7.5
pH値 5.0~5.5:酸性 5.5~6.0:弱酸性 6.0~6.5:微酸性 7.0:中性 7.1以上:アルカリ性

3.ピートモス

ピートモス

特徴

  • ミズゴケ類などの蘚苔類やヨシ、スゲ、ヌマガヤ、ヤナギなどの植物が堆積し、腐植化した泥炭を乾燥させたもの。
  • 繊維が多いため、土壌の固結を防止して、空気を多く取り込むため、植物の根張りが良くなる。
  • 保水力も高くなる。ブルーベリーなどの酸性の土を好む植物の栽培にも使われる。

主な使い方

  • 土壌改良材として(他の資材と混ぜる)

性質

排水性保水性保肥性pH
 良い 良い 良い無調整 3.0~5.5
調整済 6.5
pH値 5.0~5.5:酸性 5.5~6.0:弱酸性 6.0~6.5:微酸性 7.0:中性 7.1以上:アルカリ性

4.バーミキュライト

バーミキュライト。サイズは約0.5~1.2mm。茶色。

特徴

  • 蛭石を高温処理して膨張させ、細かく砕いたもの。 多孔質で軽く、保水性、排水性、通気性、保肥性のバランスがとてもよい。

主な使い方

  • 土壌改良材として(他の資材と混ぜる)
  • 種まき、挿し木用土として(他の資材と混ぜる)
  • 水耕栽培の培地として(単体で使用)

性質

排水性保水性保肥性pH
 良い 良い 良い6.0~7.0
pH値 5.0~5.5:酸性 5.5~6.0:弱酸性 6.0~6.5:微酸性 7.0:中性 7.1以上:アルカリ性

5.パーライト

パーライト。20mm前後のサイズ。真珠のような色。

特徴

  • 黒曜石や真珠岩などの鉱物高温で処理することで人工的に作られた発泡体。
  • 多孔質で排水性に優れ、軽量。
  • 真珠岩パーライトは、保水性も高い。

主な使い方

  • 土壌改良材として(他の資材と混ぜる)
  • 水耕栽培の培地として(単体で使用)

性質

排水性保水性保肥性pH
 良い 良い 悪い7.5~8.5
pH値 5.0~5.5:酸性 5.5~6.0:弱酸性 6.0~6.5:微酸性 7.0:中性 7.1以上:アルカリ性

6.軽石

園芸用の軽石。約8~15mmくらいのサイズ。

特徴

  • 火山の噴火活動によってできた天然の軽量鉱石。
  • 多孔質で軽く、水にも浮く。排水性、通気性に優れている。

主な使い方

  • 鉢底石として(単体で使用)
  • 土壌改良材として(単体でも良、他の資材と混ぜても良)

性質

排水性保水性保肥性pH
 良い 良い 悪い5.5~6.5
pH値 5.0~5.5:酸性 5.5~6.0:弱酸性 6.0~6.5:微酸性 7.0:中性 7.1以上:アルカリ性

7.もみ殻くん炭

特徴

  • もみ殻を焼いて炭化させもの。
  • 土壌の保水性や保肥性を高め、排水性を改善する効果がある。
  • もみ殻に含まれるケイ素やカリウムなどの養分が土壌に供給されたり、もみ殻の炭化によって生じた多孔質構造が、微生物を住みやすくする効果もある。
  • pH8程度のアルカリ性のため、混合は10パーセントを上限の目安とする。

主な使い方

  • 土壌改良材として(単体でも良、他の資材と混ぜても良)

性質

排水性保水性保肥性pH
 良い 良い 良い8.0~10.0
pH値 5.0~5.5:酸性 5.5~6.0:弱酸性 6.0~6.5:微酸性 7.0:中性 7.1以上:アルカリ性

まとめ

今回は、「ガーデニングで使う土の種類 基本用土と補助(改良)用土13選」を解説しました。
ここでご紹介したものは、土の中でもほんの一部です。
他にも良い土がたくさんありますので、見つけたら使ってみてくださいね。

  • ガーデニングで使う土は、基本用土と補助用土(改良用土)の2種類に分けられる。
  • 基本用土は、ブレンドした時の土壌全体の5割以上を占める、ガーデニングのベースとなる土。
  • 補助用土(改良用土)は、基本用土の特徴を補ったり、植物の種類や栽培方法に合わせて土壌を調整するために使用する。

ガーデニングを始めたての方でも、基本用土と補助用土(改良用土)の特徴を理解しておけば、植物の成長に適した土壌を作ることができますよ。

土作りを行うときには、参考にしてくださいね。

さくら

ありがとうございました。

コメント

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

CAPTCHA

目次(クリックすると選択先へ飛びます)